ゲームエンジンはじゃじゃ馬娘。

ゲームエンジンはとても繊細です。ちょっと触れば暴れまわる、そんな困った生き物です。(そう、彼らは生きています。) しばらく放っておいたエンジンを久しぶりに触ってみたら、もう大変。お手上げ状態でした。機嫌を怒らせないよう、慎重に触っていたのに!

少し前に見た忍道2の開発ブログで、内製ゲームエンジンのことを「じゃじゃ馬」と例えていたことが印象的でした1。 手なずけるまで時間がかかったからだとか。 そういえば、ゲームエンジンアーキテクチャの日本語版でも、ゲームエンジンのことを「じゃじゃ馬」と表現していました2。 この由来は、サブシステムが複雑にからみ合い、カバーする範囲も非常に広く、扱いが難しいことからきています。とても的確な表現です。

あばれ馬ではなく、じゃじゃ馬という表現がこの上なくしっくりきますね。 じゃじゃ馬という言葉には少し可愛らしさがあります3。 じゃじゃ馬娘とは言いますが、あばれ馬娘とは言いません。腫れものであれどゲームエンジンが愛おしいのは、そういうことです。 じゃじゃ馬娘、最高!


  1. http://www.shinobido2.com/blog/?p=386 忍道2 の開発者によるブログ「忍道瓦版」。記事「“ハラキリエンジン”との戦い」の中で内製のハラキリエンジンをじゃじゃ馬と表現しています。 

  2. 『ゲームエンジンアーキテクチャ』 ジェイソン・グレゴリー著、大貫宏美、田中幸訳、今給黎隆、桐山忍、鴨島潤、湊和久監修、ソフトバンククリエイティブ。日本語版 252 ページ参照。「じゃじゃ馬」という訳が素晴らしいです。 

  3. 『ゲームエンジンアーキテクチャ』の原著 Game Engine Architecture では 'complex beasts' (複雑なじゃじゃ馬)と表現しているようです。 

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