あけましておめでとうございます。もう3月ですが…(汗)
GitHub で Oh My GYP を公開しました。 Oh My GYP は GYP (Generate Your Projects) のビルド設定ファイル集です。 基本的な使い方は README.md のほうに書きましたのでぜひご覧ください。
GYP を使っていると、common.gypi
などのビルド設定がついつい複雑になりがちです。
とりわけ、各プラットフォーム向けの設定を .gyp
ファイルに追加していると、その構文からかネストが深くなり見通しがよくありません。
ちょっとしたアプリケーションをビルドしたいときに、毎回 GYP ファイルを書くのは億劫なものです。
そこで、よく使うイディオムを .gypi
ファイルとしてまとめたものが Oh My GYP です。
Note: とても小さなコンソールアプリケーションだと GYP や CMake などをわざわざ使わずとも、make で済ますのが手っ取り早いです。 もし Xcode や Visual Studio などを使って開発する場合は、ひとまず GYP や CMake に頼ってみるのは良さそうです。
使い方は、.gyp
ファイルの includes
に追加するだけです。
例えば、警告をエラーとして扱いたい場合は次のように追加します。
'includes': [
'oh-my-gyp/warn-as-error.gypi',
],
これだけで、Xcode や Visual Studio でビルドするときに警告をエラーとして扱ってくれます。 この設定をいままで通り GYP で記述すると次のようになります。
'msbuild_settings':{
'ClCompile': {
'TreatWarningAsError': 'true', # /WX
},
},
'xcode_settings': {
'GCC_TREAT_WARNINGS_AS_ERRORS': 'YES',
},
ちょっとしたコードを動かしてみたいときに、毎回これらを記述しておくのは大変です。
小さく開発を始めたいときに、この Oh My GYP は適しています。
詳細なビルド設定が必要になった場合は、適宜 common.gypi
などを追加して、
いままで通りアプリケーションごとの設定を GYP ファイルに記述していくことになるでしょう。
Oh My GYP はパブリックドメインとして公開しています。 煮るなり焼くなり、安心してお使いいただけます。
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